初心者向けCodex×GitHubの使い方|どのPCからでもプロジェクトを編集・管理する方法

Codexで便利なツールやWebサイトを作り始めると、意外と早く困るのが「そのパソコンでしか作業できない」という問題です。

自宅のデスクトップPCで作ったツールを、出張先のノートPCでも修正したい。パソコンを買い替えても、同じプロジェクトをそのまま使いたい。外出中はスマホからCodexに指示を出し、変更内容だけ確認したい。

こうした使い方をするなら、Codexで作ったプロジェクトを早い段階からGitHubで管理しておくのがおすすめです。

GitHubを使えば、プロジェクトを特定のパソコン内だけに置かず、インターネット上のリポジトリ(プロジェクト一式の保存場所)で管理できます。

この記事では、プログラムを書いたことがない個人事業主を想定し、CodexのプロジェクトをGitHubへ保存し、別のパソコンやスマートフォンから扱えるようにする手順を解説します。

CodexのプロジェクトをGitHubで管理すると何が便利なのか

GitHubは、プログラムや設定ファイルなどの変更履歴を保存できるサービスです。

エンジニア向けの難しいサービスに見えますが、Codexを使ってツールやWebサイトを作る人にとっては、次のようなメリットがあります。

  • 自宅PCと出張先のノートPCで同じプロジェクトを扱える
  • パソコンを買い替えても、プロジェクトの移し替え作業を減らせる
  • パソコンが故障しても、GitHubに保存したデータを取り戻せる
  • いつ、どのファイルを変更したのか履歴を確認できる
  • 問題が起きた場合に、以前の状態へ戻しやすい
  • Codexが行った変更をプルリクエストで確認できる
  • 外出先のスマートフォンからCodexへ指示を出せる

特に大きいのは、Codexで作ったツールが1台のパソコンに閉じ込められなくなることです。

GitHubなどで共有管理していない場合、プロジェクトの実体は基本的に作業したパソコン内にあります。そのため、別のパソコンで続きを作業するときは、USBメモリーやクラウドストレージなどを使ってファイルを移す必要があります。

複数の場所に同じようなファイルを保存すると、「どちらが最新版なのか分からない」という問題も起こりやすくなります。

最初からGitHubで管理しておけば、GitHub上のデータを基準にして、各パソコンへ最新版を取り込めます。

スマートフォンだけでもCodexのプロジェクトを操作できる?

スマートフォンからも、Codexへ作業を依頼したり、進捗を確認したりできます。

また、GitHubのWebサイトやアプリから、リポジトリ、変更履歴、Issue、プルリクエストなどを確認できます。

ただし、スマートフォンをパソコンとまったく同じように使えるわけではありません。

スマートフォンで向いているのは、主に次のような操作です。

  • Codexへ新しい作業を依頼する
  • Codexの作業状況を確認する
  • 変更されたファイルを確認する
  • プルリクエストの内容を確認する
  • Codexへ追加修正を依頼する
  • 簡単な文章や設定を修正する

一方、複数のファイルを開いて細かく確認したり、ローカル環境(自分のパソコン内の実行環境)で動作テストをしたりする作業は、パソコンの方が向いています。

つまり、スマートフォンは本格的な開発機というより、外出先からCodexへ指示を出し、作業結果を確認するためのリモコンとして考えると分かりやすいでしょう。

今回行う設定の全体像

大まかな流れは次のとおりです。

  1. GitHubアカウントを作る
  2. GitHub Desktopをパソコンへ入れる
  3. Codexで作ったプロジェクトをGitHub Desktopへ登録する
  4. GitHub上にリポジトリを作成する
  5. CodexとGitHubを接続する
  6. 別のパソコンでリポジトリをクローンする
  7. 変更をGitHubへ保存する

この記事では、黒い画面へコマンドを入力する方法ではなく、GitHub Desktopという無料アプリを使います。

手順1:GitHubのアカウントを作成する

まず、GitHubの公式サイトを開き、アカウントを作成します。

GitHub公式サイト

画面に表示される案内に従い、次の情報を登録してください。

  • メールアドレス
  • パスワード
  • ユーザー名

登録したメールアドレスへ確認メールが届いたら、メール内のリンクを開いて認証します。

ユーザー名は、GitHub上で公開される名前です。本名である必要はありませんが、仕事で使う場合は、後から見ても自分だと分かる名前がおすすめです。

手順2:GitHub Desktopをインストールする

次に、GitHub Desktopをパソコンへインストールします。

GitHub Desktopは、GitHubへの保存や最新版の取り込みを、ボタン操作で行える公式アプリです。

GitHub Desktop公式サイト

公式サイトからインストーラーをダウンロードし、画面の案内に従ってインストールしてください。

インストール後にGitHub Desktopを起動し、先ほど作成したGitHubアカウントでログインします。

手順3:Codexで作ったプロジェクトの保存場所を確認する

GitHubへ登録する前に、Codexで作ったプロジェクトが、パソコンのどこに保存されているか確認します。

プロジェクトのフォルダには、一般的に次のようなファイルが入っています。

  • HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラム
  • PHPやPythonなどの処理ファイル
  • 画像や設定ファイル
  • README.md
  • AGENTS.md
  • package.jsonなどの構成ファイル

このプロジェクトフォルダ全体を、1つのリポジトリとしてGitHubで管理します。

パスワードやAPIキーが入っていないか確認する

GitHubへ登録する前に、プロジェクト内に次の情報が含まれていないか確認してください。

  • WordPressのアプリケーションパスワード
  • OpenAIなどのAPIキー
  • サーバーのログイン情報
  • データベースのパスワード
  • 個人情報
  • 取引先の機密情報

特に「.env」というファイルには、APIキーやパスワードが保存されていることがあります。

秘密情報が含まれるファイルは、.gitignore(GitHubへ保存しないファイルを指定する設定)へ登録する必要があります。

よく分からない場合は、Codexへ次のように依頼してください。

このプロジェクトをGitHubで管理する前に、APIキー、パスワード、個人情報など、GitHubへ保存してはいけない情報が含まれていないか確認してください。必要なファイルを.gitignoreへ追加してください。まだGitHubへの公開は行わないでください。

手順4:プロジェクトをGitHub Desktopへ登録する

GitHub Desktopを開きます。

既存のプロジェクトフォルダを登録する場合は、メニューから次の項目を選びます。

「File」→「Add local repository」

Local pathの欄で、Codexのプロジェクトフォルダを選択してください。

すでにGitの管理対象になっているプロジェクトであれば、そのままGitHub Desktopへ追加できます。

まだGitの管理対象になっていない場合は、リポジトリを作成する案内が表示されます。

その場合は、画面の案内に従って「create a repository」を選択してください。

リポジトリとは?

リポジトリとは、プロジェクトのファイルと変更履歴をまとめて保存する場所です。

難しく考えず、Codexで作ったツール一式を入れておく専用の箱だと考えてください。

手順5:最初のコミットを作成する

GitHub Desktopの左側には、GitHubへ保存されるファイルの一覧が表示されます。

画面左下にあるSummary欄へ、今回の保存内容を入力します。

最初は、次のような短い文章で構いません。

最初のバージョンを保存

入力後、「Commit to main」を押します。

コミットとは、現在の変更内容を履歴として保存することです。

ファイルそのものを上書きするだけではなく、「この時点ではこの内容だった」という記録が残ります。

手順6:GitHub上へリポジトリを保存する

コミットが完了したら、GitHub Desktop上部に表示される「Publish repository」を押します。

次の項目を設定します。

  • Name:リポジトリ名
  • Description:プロジェクトの簡単な説明
  • Keep this code private:非公開にするかどうか

個人用ツールや業務用ツールの場合は、「Keep this code private」にチェックを入れ、プライベートリポジトリ(自分や許可した人だけが見られる保存場所)にするのがおすすめです。

設定後、「Publish repository」を押します。

これで、パソコン内のプロジェクトがGitHub上にも保存されます。

手順7:CodexとGitHubを接続する

次に、CodexからGitHub上のリポジトリを扱えるようにします。

CodexまたはChatGPTのCodex画面を開き、GitHubとの接続画面へ進みます。

初回は、GitHub側でCodexにアクセスを許可する画面が表示されます。

接続するリポジトリを選択し、必要な権限を許可してください。

すべてのリポジトリへのアクセスを許可する必要がない場合は、Codexで使用するリポジトリだけを選択する方が安全です。

接続が完了すると、Codexの作業対象としてGitHub上のリポジトリを選べるようになります。

Codex cloudでは、GitHubへ接続したリポジトリをクラウド環境で開き、作業結果の差分を確認したり、プルリクエストを作成したりできます。

手順8:Codexに作業を依頼する

GitHubへ接続したリポジトリを選び、Codexへ修正内容を伝えます。

例えば、次のように依頼できます。

このツールの検索結果一覧に、CSVダウンロード機能を追加してください。既存機能は変更せず、実装後に変更内容と確認方法を報告してください。

Codexはリポジトリ内の必要なファイルを確認し、コードの追加や修正を行います。

作業が完了したら、変更されたファイルや追加された行、削除された行を確認してください。

手順9:プルリクエストを確認する

Codexが行った変更は、プルリクエストとしてGitHubへ送ることができます。

プルリクエストとは、変更内容をいきなり本体へ上書きせず、「この変更を反映してよいですか」と確認する仕組みです。

プルリクエストでは、主に次の点を確認します。

  • どのファイルが変更されたか
  • 何行追加されたか
  • 何行削除されたか
  • Codexがどのような作業をしたか
  • テスト結果に問題がないか

内容に問題があれば、Codexへ追加修正を依頼します。

問題がなければマージ(確認した変更を本体へ統合)します。

非エンジニアの場合でも、最低限「依頼していないファイルまで大きく変更されていないか」は確認してください。

手順10:別のパソコンで同じプロジェクトを開く

出張先のノートPCや、新しく購入したパソコンでも、同じGitHubアカウントでGitHub Desktopへログインします。

次に、GitHub Desktopのメニューから次の項目を選びます。

「File」→「Clone repository」

クローンとは、GitHubに保存されているリポジトリを、自分のパソコンへコピーすることです。

一覧から対象リポジトリを選択し、そのパソコン内の保存場所を指定します。

「Clone」を押すと、GitHub上のプロジェクト一式がパソコンへコピーされます。

これで、別のパソコンでも同じプロジェクトをCodexで開けます。

パソコンを買い替えた場合も同じ

パソコンを買い替えた場合も、古いパソコンからプロジェクトフォルダを手作業で移す必要はありません。

新しいパソコンへGitHub Desktopをインストールし、リポジトリをクローンすれば、GitHubへ保存されているファイルを取り込めます。

ただし、GitHubへ保存しない設定にしていたAPIキーやパスワード、ローカル専用の設定ファイルなどは、別途新しいパソコンへ設定する必要があります。

複数のパソコンで作業するときの基本ルール

GitHubを使えば複数のパソコンで作業できますが、作業開始時と終了時に簡単な操作が必要です。

作業を始める前

GitHub Desktopで「Fetch origin」または「Pull origin」を押し、GitHub上の最新版をパソコンへ取り込みます。

プルとは、GitHubに保存されている最新版をパソコンへ反映する操作です。

作業が終わった後

次の順番で変更をGitHubへ保存します。

  1. 変更内容を確認する
  2. Summaryへ変更内容を入力する
  3. Commitを押す
  4. Push originを押す

プッシュとは、パソコン内で行った変更をGitHubへ送る操作です。

基本は次の流れだけ覚えておけば大丈夫です。

作業前にプル

↓

Codexで作業

↓

コミット

↓

プッシュ

GitHubで管理するときの注意点

秘密情報を保存しない

APIキー、パスワード、個人情報などをGitHubへ保存しないでください。

プライベートリポジトリであっても、秘密情報を直接保存する運用は避けた方が安全です。

GitHubは完全なバックアップサービスではない

GitHubへ保存しておけば、パソコン故障時の復旧には役立ちます。

ただし、データベースの中身、WordPressへアップロードした画像、サーバー上で生成されたファイルなどが、すべて自動的に保存されるわけではありません。

GitHubで管理できるのは、基本的にリポジトリへ登録したファイルと変更履歴です。

作業前のプルを忘れない

自宅PCで変更した後、ノートPCが古い状態のまま作業を始めると、変更内容が衝突することがあります。

複数のパソコンを使う場合は、作業前に最新版をプルする習慣をつけてください。

Codexの変更を確認せずにマージしない

Codexが作ったコードが、必ず正しいとは限りません。

プルリクエストの概要、変更ファイル、テスト結果を確認し、不明な点があればCodexへ説明を求めてください。

よく使うGitHub用語を簡単に整理

用語意味
リポジトリプロジェクト一式の保存場所
クローンGitHubからパソコンへコピーすること
コミット変更内容を履歴として保存すること
プッシュパソコンの変更をGitHubへ送ること
プルGitHubの最新版をパソコンへ取り込むこと
ブランチ本体へ影響させずに作業するための枝分かれ
プルリクエスト変更内容を確認してから本体へ反映する仕組み
マージ確認した変更を本体へ統合すること
差分変更前と変更後の違い

Codexでツールを作り始めたら、早めにGitHubへ保存しよう

Codexで作ったツールをパソコン内だけに保存していると、そのパソコンが手元にないと作業を続けにくくなります。

GitHubで管理しておけば、自宅のデスクトップPC、出張先のノートPC、買い替え後の新しいPCから、同じプロジェクトを扱えます。

スマートフォンからも、Codexへの作業依頼、進捗確認、プルリクエストの確認などができます。

GitHubはエンジニアだけのものに見えますが、Codexを使って仕事用ツールを作る非エンジニアにとっても、プロジェクトの保管場所、変更履歴、複数端末をつなぐ仕組みとして役立ちます。

ツールが完成してから移行するよりも、作り始めた段階でGitHub管理へ切り替えた方が、後の手間やトラブルを減らせます。

参考情報