Xアクセラレータ Ver.2の効果|切り替えたらPageSpeedスコアが激変した話
エックスサーバーで提供されている「Xアクセラレータ Ver.2」へ切り替えたところ、PageSpeed Insightsのスコアが大きく改善。実際の検証結果と体感スピードの変化を、備忘録としてまとめておきます。
Xアクセラレータ Ver.2に切り替えたらPageSpeedスコアが激変した話
エックスサーバーを利用していると、いつからか「Xアクセラレータ Ver.2が利用可能です」という項目があるのを見つけた。
(調べてみるとずいぶん前から存在していたよう。)
正直「Ver.1の効果もよく分かんねーなー、切り替えの意味あるのかな…?」と放置していたのですが、気になってPageSpeed Insightsで比較してみたところ、思いのほかパフォーマンススコアに明確な差が出たため、記録として残しておきます。
結論:パフォーマンススコアが37 → 54 に大幅アップ
以下は、同一URL(デスクトップ表示)で測定した結果です。
項目 | Xアクセラレータ Ver.1 | Xアクセラレータ Ver.2 |
---|---|---|
パフォーマンススコア | 37 | 54 |
First Contentful Paint | 8.1秒 | 9.4秒 |
Total Blocking Time | 820ミリ秒 | 190ミリ秒 |
Speed Index | 9.1秒 | 9.4秒 |
SEOスコア | 92 | 92(変化なし) |
ユーザー補助 | 90 | 90(変化なし) |
パフォーマンス指標のなかでも、Total Blocking Time(TBT)が大幅に改善されているのが印象的です。Ver.1では820msもブロックされていたのに対し、Ver.2では190msと圧倒的に短縮。これによりFCPなどの体感速度も実際には向上している印象を受けました。
Xアクセラレータ Ver.2に切り替えて感じたこと
- WordPressのキャッシュプラグインは併用不要(むしろ干渉の可能性あり)
- Ver.2は静的HTMLを生成・配信するので、キャッシュ効果が強い
- 更新頻度が高いサイトでは、キャッシュのクリアタイミングに注意が必要
- 管理画面から一括削除もできるので、大きなストレスはなかった
ページの描画タイミング自体は少し遅れているようにも見える箇所がある(FCPやLCPの数値)ものの、体感としてはTBTの短縮が利いているのか、よりスムーズな動作に変化を感じています。
SEO的な影響は?
GoogleのCore Web Vitalsを意識するなら、やはり「Total Blocking Time」や「LCP(Largest Contentful Paint)」が重要。Ver.2ではこの点で改善が見られるため、検索順位対策としてもプラスに働く可能性があると判断しました。
ちなみに、SEOスコアはVer.1・Ver.2ともに「92」で変化なし。技術的な構造に変化はあっても、メタタグや構造化データなどの基本要素には影響がないようです。
まとめ:Ver.2への切り替えは「アリ」だった
今回の検証でわかったことは以下の通りです。
- Xアクセラレータ Ver.2は、明確にTBTを改善する効果があった
- 体感スピードやSEO観点でも一定のメリットが得られる
- キャッシュ削除などの運用に少し注意が必要だが、十分許容範囲
しばらく様子を見て、他にも影響が出た部分があれば追記していきますが、結論としては「切り替えてよかった」というのが今回の備忘メモでした。
どこかの誰かのお役に立てていたら幸いです。
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